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ブログ×徒然草×タリホ―

教育×歴史×音楽

 今日からブログをスタートする。いわゆるインターネットで書き綴られる日記や雑感(随筆)である。

 歴史上の人物も様々な随筆を書き残し、当時の世相を表す史料として大きな役割を果たしている。

 日本人は三大〇〇というものが好きだ。随筆にも、三大随筆と呼ばれるものがある。

 平安時代中期の清少納言『枕草子』や、平安時代末期から鎌倉時代に活躍した鴨長明『方丈記』、兼好法師(吉田兼好とも)の『徒然草』などがこれである。

 三大随筆の中で、兼好法師や鴨長明の著作が生み出された平安時代末期~鎌倉時代は、戦の多い時代だった。

 その中で、仏教の教えや世界観が当時の文化人の物事の捉え方に影響を与えた。

 鴨長明『方丈記』、兼好法師『徒然草』に共通するのは、「諸行無常」という考え方である。

「諸行無常」とは、「この世のあらゆるものは常に変化し、不変のものや真理などはないということ。生命が生まれては消滅することを繰り返し、永遠などないということ。」このような意味を持つ言葉である。

 鴨長明や兼好法師が生きた時代は、源平の合戦や鎌倉幕府成立後の有力者を決める争いなど、戦乱の世だった。

 平氏の没落を描き、琵琶法師が語り伝えた『平家物語』にも「諸行無常」の考え方が見られる。

 戦乱の中で、多くの命が生まれては奪われ、新たな権力者が生まれてはまた没落していく…。このような時代において、「諸行無常」という言葉は、多大な説得力を持つものに映ったのではないか。

 時は流れ現代。突然の自分語りで申し訳ないが、私は音楽を聴くのが好きだ。特 にロックという音楽に、人生を救われてきた。

 私が好きなロックバンドに、ザ・クロマニヨンズというグループがある。

 ザ・ブルーハーツ、ザ・ハイロウズと10年おきに新しいバンドを結成してきた、甲本ヒロト(ボーカル)、真島昌利(ギター)が、小林勝(ベース)、桐田勝治(ドラムス)と2006年に結成したバンドだ。

 ザ・クロマニヨンズのデビュー曲『タリホー』。

 この曲には、「わいタリホー さめタリホ― 氷もほっときゃ 流れるぜ」「形は変わる 自分のままで あのとき僕は ああだった」という歌詞がある。

 「沸く」「冷める」「氷」「流れる」というフレーズからは、水の「状態変化」を感じさせ、その後、「形はかわる 自分のままで」と唄われる。

 これはまさしく、「諸行無常」ではないか。彼らは様々なバンドで人々の心を動かす曲を創ってきた。バンドの名前は変わっても、彼らの「芯」にあるもの、これは不変なんだと。

 この『タリホ―』という曲を何回も聴き、彼らのインテリジェンスと強い決意を感じたのだ。

 人生長い。私は様々なことに挑戦しては失敗を繰り返してきた。

 でも、「何かしらの価値を人々に提供し心を動かしたい」とか、「今の世の中を少しでも良いものにしたい」だとか、その積み重ねである「未来をより良いものにして、次の世代に引き継ぎたい」など、根っこにあるものは変わらない。

「諸行無常」の中から見つかる、自分の中のちっぽけかもしれない不変(暫定版)。

 自分の新しいスタートに、『タリホー』をまた聴く。